利回りランキングを見るときの注意点
株式、不動産、投資信託などでは、利回りランキングが紹介されることがあります。ランキングは候補を探すきっかけにはなりますが、上位だから安全、下位だから悪いとは限りません。
株の利回りランキングは「株価下落」に注意
株式の配当利回りは、株価が下がると上昇します。たとえば、年間配当金が50円のままなら、株価1,000円では5%ですが、株価800円では6.25%になります。
一見すると利回りが高くなって魅力的に見えますが、株価が下がった理由が業績悪化や減配懸念であれば注意が必要です。配当利回りランキングを見るときは、次の点も合わせて確認しましょう。
- 業績が安定しているか
- 配当金が無理なく支払われているか
- 一時的な記念配当や特別配当ではないか
- 株価下落の理由が何か
- 配当だけでなく、事業内容や財務状況も確認したか
不動産の利回りランキングは「満室想定」に注意
不動産の利回りランキングでは、満室時の家賃収入を前提にした表面利回りが使われていることがあります。実際には、空室期間、家賃下落、修繕費、管理費、固定資産税などが収益に影響します。
利回りが高い物件ほど、築年数が古い、立地に課題がある、修繕費がかかりやすいなど、何らかのリスクを含んでいる場合もあります。数字だけで判断せず、入居需要、周辺相場、建物状態、出口戦略まで確認することが重要です。
「利回り不動産 ログイン」「利回りくん」などサービス利用時の注意
特定の不動産投資サービスやクラウドファンディング型のサービスを利用する場合、ログインページや会員画面で個人情報を入力する場面があります。利用時は、必ず公式サイトや公式アプリからアクセスし、メールやSNSのリンクだけを頼りに個人情報を入力しないようにしましょう。
また、運用予定利回りが表示されている場合でも、それは将来の利益を保証するものではありません。投資対象、手数料、途中解約の可否、元本割れの可能性、運営会社の登録情報、リスク説明を確認することが大切です。
高利回りに見える投資で確認したい5つのこと
- 1. 何で収益を得る仕組みか
配当、利息、家賃、売却益など、収益の出どころを確認します。 - 2. 元本割れの可能性があるか
投資である以上、価格変動や事業リスクがある商品は少なくありません。 - 3. 税金や手数料を引いた後の手取りはいくらか
表示利回りが税引前・手数料控除前の場合、実際の手取りは低くなります。 - 4. 途中で売却・解約できるか
不動産や一部のファンドは、すぐに現金化できない場合があります。 - 5. 登録業者か、公式情報と一致しているか
SNSや広告で見た案件は、金融庁や各業界団体の情報も確認し、偽サイトやなりすましに注意しましょう。
利回りは「入口」ではなく「比較の道具」として使う
利回りは、投資対象を比較するうえで便利な指標です。しかし、利回りだけで投資判断をすると、税金、手数料、価格変動、空室、減配、信用リスクなどを見落とす可能性があります。
特に高利回りの商品を見るときは、「なぜその利回りなのか」を考えることが重要です。安全性が高い商品ほど利回りは低めになりやすく、高い収益が期待できる商品ほど、何らかのリスクを伴うのが一般的です。
まずは、利回りの計算式を理解し、表面上の数字と実際の手取りを分けて考えましょう。そのうえで、自分の資金計画、投資期間、リスク許容度に合っているかを確認することが、後悔しにくい投資判断につながります。
<参考サイト>金融庁 NISA特設ウェブサイト / 金融庁 投資詐欺に関する注意喚起 / 日本証券業協会・J-FLEC 投資の時間 / 日本取引所グループ 証券用語集 / 国税庁 タックスアンサー / みずほ不動産販売 はじめての不動産投資講座
