個人向け国債は、銀行預金だけでは物足りないけれど、株式や投資信託のような大きな値動きは不安という方にとって、比較しやすい選択肢のひとつです。国が発行する債券で、1万円から購入でき、満期まで保有すれば額面金額で償還される仕組みがあります。ただし、金利のタイプや中途換金のルール、キャンペーンの条件を理解しないまま選ぶと、期待と違う結果になることもあります。この記事では、個人向け国債の基本から、変動10年・固定5年・固定3年の違い、2026年7月発行分の金利、買い方、注意点までわかりやすく解説します。

個人向け国債や資産運用をイメージした書類と電卓の写真

この記事でわかること

  • 個人向け国債とはどのような金融商品か
  • 変動10年・固定5年・固定3年の違い
  • 2026年7月発行分の金利と利息の目安
  • 中途換金・元本割れ・デメリットの注意点
  • どこで買うか、キャンペーンを見るときのポイント

個人向け国債とは?国にお金を貸して利子を受け取る仕組み

個人向け国債とは、日本国が個人向けに発行している国債です。国債は、簡単にいえば国がお金を借りるために発行する債券です。購入者は国に一定期間お金を貸し、その見返りとして半年ごとに利子を受け取ります。満期を迎えると、額面金額が戻ってくる仕組みです。

個人向け国債の大きな特徴は、少額から始めやすい点です。購入は1万円から1万円単位で可能です。証券会社、銀行、郵便局などの取扱金融機関で購入でき、インターネットで申し込める金融機関もあります。

また、個人向け国債は毎月発行されています。まとまったタイミングを待たなくても、毎月の募集条件を見ながら検討できる点は、定期預金や投資信託と比較したときにもわかりやすい部分です。

個人向け国債には3つのタイプがある

個人向け国債には、主に次の3種類があります。

  • 変動10年:満期は10年。半年ごとに適用利率が見直される変動金利型。
  • 固定5年:満期は5年。購入時の利率が満期まで変わらない固定金利型。
  • 固定3年:満期は3年。購入時の利率が満期まで変わらない固定金利型。

変動10年は、将来の金利上昇にある程度対応しやすいタイプです。一方で、固定5年・固定3年は、購入時点で受け取れる利子の見通しを立てやすい点が特徴です。

2026年7月発行分の個人向け国債の金利

財務省が公表した2026年7月15日発行分の個人向け国債は、募集期間が2026年6月4日から2026年6月30日までです。発行条件は以下の通りです。

種類満期税引前利率税引後利率
変動10年 第195回10年初回 年1.74%初回 年1.3865190%
固定5年 第183回5年年1.86%年1.4821410%
固定3年 第193回3年年1.51%年1.2032435%

利払日は、いずれも毎年1月15日と7月15日の年2回です。償還期限は、変動10年が2036年7月15日、固定5年が2031年7月15日、固定3年が2029年7月15日です。

ここで注意したいのは、変動10年の年1.74%は初回の利子の適用利率であることです。変動10年は半年ごとに利率が見直されるため、10年間ずっと同じ利率が続くわけではありません。

同じ個人向け国債でも、変動10年・固定5年・固定3年では向いている資金の性格が変わります。次のページでは、選び方を間違えないための具体的な見方を解説します。