半導体株価ランキングの見方|日本の主要10銘柄と順位だけでは判断できない理由

半導体株価ランキングを見ると、値上がり率の高い銘柄や株価の高い企業へ目が向きがちです。しかし、「1株の価格」「時価総額」「一定期間の上昇率」「売買代金」では、それぞれ順位が大きく変わります。順位の基準を確認しないまま比較すると、企業規模や成長性を誤って捉える可能性があります。この記事では、2026年7月時点の日本の主要な半導体関連銘柄を紹介しながら、株価ランキングの正しい見方、企業ごとの事業の違い、購入前に確認したい業績指標やリスクをわかりやすく解説します。

半導体や電子部品が搭載された基板のイメージ

この記事の主な内容

  • 半導体株価ランキングで基準を確認する理由
  • 2026年7月時点の日本の主要半導体関連10銘柄
  • 株価・時価総額・値上がり率の違い
  • 製造装置、メモリ、材料など分野別の特徴
  • ランキング上位銘柄を比較する際の注意点
  • 個別株と半導体ETFの違い

半導体株価ランキングは基準によって順位が変わる

半導体株価ランキングには、統一された一つの基準があるわけではありません。金融情報サイトや証券会社によって、株価の高い順、値上がり率の高い順、時価総額の大きい順など、異なる基準で掲載されています。

ランキングの基準何がわかるか主な注意点
1株の価格市場で売買されている1株当たりの価格企業規模や割安度は判断できない
時価総額株式市場が評価する企業全体の価値成長率や割安度を直接示すものではない
値上がり率一定期間に株価がどれだけ上昇したか比較期間によって順位が大きく変わる
売買代金市場でどれだけ活発に取引されたか売買が多いことと将来性は別の問題
配当利回り株価に対する年間配当金の割合減配や株価下落によって変化する

株価が高い会社ほど大企業とは限らない

1株当たりの株価は、企業の規模を示す数字ではありません。企業規模を比較する際には、株価に発行済み株式数を掛けて算出する時価総額を見るのが一般的です。

例えば、1株5万円の会社でも発行済み株式数が少なければ、1株5,000円で発行済み株式数が多い会社より時価総額が小さくなることがあります。

また、企業が1株を複数の株式へ分ける「株式分割」を実施すると、理論上の1株価格は下がります。しかし、分割直後に会社全体の価値が変わるわけではありません。そのため、1株の価格だけを並べたランキングでは、企業の実力を正確に比較できません。

2026年7月版・日本の主要半導体関連株10銘柄

日本の主要な半導体関連株を把握する参考として、半導体関連事業を行う日本企業のうち、時価総額上位10銘柄を選定する「Mirae Asset Japan Semiconductor Top 10 Index」があります。

以下は、2026年7月20日に効力が発生した定期リバランス後の構成銘柄です。構成比率は2026年7月3日時点の公表値であり、その後の株価変動や指数の見直しによって変わる可能性があります。

順位証券コード企業名構成比率主な分野
1位285Aキオクシアホールディングス15.0%NAND型フラッシュメモリ
1位8035東京エレクトロン15.0%半導体製造装置
1位6857アドバンテスト15.0%半導体テスト装置
4位6723ルネサスエレクトロニクス13.9%車載・産業機器向け半導体
5位6146ディスコ12.1%切断・研削装置
6位4063信越化学工業10.0%シリコンウエハー・半導体材料
7位6920レーザーテック6.3%半導体関連の検査・計測装置
8位7735SCREENホールディングス5.1%洗浄装置などの製造装置
9位6525KOKUSAI ELECTRIC4.4%成膜装置などの製造装置
10位3436SUMCO3.2%シリコンウエハー

構成比率には上限が設けられているため、上位3社はいずれも15.0%になっています。この表は1株当たりの価格ランキングではなく、時価総額上位企業から選ばれた指数の構成比率順です。

2026年7月の入れ替えでSUMCOが採用

2026年7月の定期リバランスでは、シリコンウエハーを手掛けるSUMCOが新たに採用され、富士電機が除外されました。

ランキングや指数の構成銘柄は固定ではありません。時価総額の変化、定期的な銘柄見直し、合併、上場廃止などによって入れ替わる可能性があります。

上位10社の名前がわかっても、値上がりしやすい銘柄がわかるわけではありません。目的に合ったランキング基準の選び方を次のページで解説します。