全世界株のチャート・推移・平均利回りはどう見る?

全世界株 チャートを見るときは、短期の上下だけで判断しないことが重要です。株式は日々価格が動くため、1日、1週間、1カ月の値動きだけを見ると、必要以上に不安になったり、反対に楽観的になりすぎたりしやすくなります。

チャートは「右肩上がりか」だけで見ない

全世界株 推移を見ると、長期では上昇してきた期間があります。しかし、その途中には大きな下落局面もありました。MSCI ACWIのデータでは、過去には2007年10月31日から2009年3月9日にかけて最大下落率が58%を超えた局面もあります。これは世界金融危機の時期にあたり、全世界に分散していても株式全体が大きく下がる場面があることを示しています。

そのため、チャートを見るときは「過去10年で上がったから今後も同じように上がる」と考えるのではなく、どれくらい下落に耐えられるか、何年使わないお金で投資できるかを確認することが大切です。

全世界株の平均利回りは固定ではない

全世界株 平均利回りや全世界株 利回り 平均を確認する際に注意したいのは、利回りは預金金利のように約束された数字ではないという点です。株式投資の利回りは、見る期間、通貨、配当込みかどうか、税金や手数料を考慮するかどうかで変わります。

たとえば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の2026年5月29日時点の月次レポートでは、ファンドの騰落率は1年43.7%、3年106.4%、設定来277.4%とされています。ただし、これは過去の実績であり、将来も同じ利回りが続くことを意味しません。特に円換算の成績には、株価だけでなく為替の影響も含まれます。

「平均利回りは何%ですか」と考えるよりも、「長期でプラスを目指す一方で、短期では大きく下がる可能性がある商品」と理解するほうが実態に近いでしょう。

全世界株の暴落はあり得る

全世界株 暴落という言葉を見ると不安になりますが、株式である以上、暴落はあり得ます。全世界株は国や地域を分散しているため、特定の国だけに投資するよりリスクを分散しやすい一方、世界的な景気後退、金融危機、地政学リスク、急激な金利上昇などが起きると、世界中の株式が同時に下がることがあります。

また、全世界株の構成比率は米国株の割合が大きいため、米国の大型テクノロジー企業の値動きや為替の影響を受けやすい面もあります。分散投資とは「下がらないこと」ではなく、「特定の国や企業への集中を避けること」と理解しておきましょう。

全世界株とS&P500を比較すると何が違う?

全世界株とS&P500 比較でよく出る違いは、投資対象の広さです。S&P500は米国の大型株を代表する指数で、S&P Dow Jones Indicesでは米国大型株を測る代表的な指数と説明されています。一方、全世界株は米国だけでなく、日本、欧州、カナダ、台湾、新興国なども含みます。

S&P500は米国集中、全世界株は世界分散

S&P500の魅力は、世界経済をけん引してきた米国の大型企業にまとめて投資できる点です。過去の一定期間では、S&P500が全世界株を上回った場面もあります。ただし、それは今後も必ず続くという意味ではありません。

全世界株は、米国以外の国にも自動的に投資できるため、将来どの国や地域が伸びるかを自分で当てにいかなくてよいという特徴があります。米国の成長を強く信じるならS&P500、世界全体に任せたいなら全世界株という整理がわかりやすいでしょう。

どちらか一方だけでなく、重なりにも注意

全世界株とS&P500を両方持つ場合、米国株の比率が高くなります。全世界株の中にもすでに米国株が多く含まれているため、S&P500を追加すると、米国への集中度がさらに上がります。

それ自体が悪いわけではありませんが、「分散しているつもりが、実は米国株にかなり寄っていた」ということは起こり得ます。ポートフォリオ全体の国別構成を確認することが大切です。

全世界株は手軽ですが、投資信託・ETF・モメンタム型など、商品タイプを間違えると想定と違う値動きになることがあります。違いは次のページで確認しましょう。