日経半導体株インデックスとは?構成銘柄・投資信託・ETFの違い

日本の半導体関連企業へまとめて投資できる方法として、「日経半導体株指数」や「eMAXIS 日経半導体株インデックス」が注目されています。しかし、指数そのものを直接購入することはできず、実際に投資するには投資信託やETFを選ぶ必要があります。また、名称のよく似た商品が複数あり、手数料や売買方法にも違いがあります。この記事では、日経半導体株インデックスの仕組み、構成銘柄、SOX指数との違い、投資信託とETFの選び方、注意したいリスクまで整理して解説します。

半導体や電子回路が搭載された基板のイメージ

この記事の主な内容

  • 日経半導体株指数と投資信託の違い
  • 指数の算出方法と構成銘柄
  • eMAXIS 日経半導体株インデックスの特徴
  • 同じ指数に連動するETFとの比較
  • SOX指数や日経平均株価との違い
  • 半導体株インデックスのメリットとリスク

日経半導体株インデックスとは何を指す?

「日経半導体株インデックス」という言葉は、主に次の2つの意味で使われています。

  • 日経半導体株指数:日本経済新聞社が算出・公表する株価指数
  • eMAXIS 日経半導体株インデックス:日経半導体株指数への連動を目指す投資信託

名称は似ていますが、指数と投資信託は別のものです。

日経半導体株指数は、日本の主要な半導体関連株の値動きを示す「ものさし」です。日経平均株価やTOPIXと同じように、市場の動向を数字で表しています。指数自体を直接購入することはできません。

一方、eMAXIS 日経半導体株インデックスは、指数と同じような値動きを目指して実際の株式を組み入れる金融商品です。証券会社や銀行などの販売会社を通じて購入できます。

日経半導体株指数は日本の主要30社で構成

日経半導体株指数は、東京証券取引所に上場する主要な半導体関連株30銘柄で構成される指数です。日本経済新聞社が2024年3月25日に算出を開始しました。

2011年11月30日の指数を1,000ポイントとして、過去の値も遡って算出されています。取引時間中は15秒間隔で計算されます。

対象東京証券取引所に上場する半導体関連株
構成銘柄数30銘柄
算出方法時価総額ウエート方式
定期入れ替え年1回、11月末
基準日2011年11月30日=1,000ポイント
算出開始日2024年3月25日

時価総額ウエート方式とは

時価総額ウエート方式では、原則として株式市場での企業価値が大きい会社ほど、指数に占める割合が高くなります。

例えば、株価が大きく上昇して時価総額が増えた企業は、指数全体への影響も大きくなりやすい仕組みです。30社へ均等に資金を分ける指数ではありません。

そのため、複数の会社で構成されていても、上位銘柄の株価が大きく動けば、指数全体も強く影響を受ける可能性があります。

半導体メーカー以外も含まれる

日経半導体株指数は、半導体そのものを製造する会社だけで構成されているわけではありません。半導体の設計、製造装置、検査装置、材料、電子部品、商社など、半導体産業を支える幅広い会社が含まれます。

銘柄選定では、主力事業が半導体関連の業種に該当する企業を中心に、基準日時点の時価総額が大きい30社が選ばれます。

主力事業が半導体関連ではない場合でも、半導体関連事業の売上比率が10%以上あり、関連製品の市場シェアが高い企業などは選定対象に含まれることがあります。

現在の構成銘柄を分野別に確認

2026年7月時点では、次の30社が日経半導体株指数に採用されています。構成銘柄は定期入れ替えや上場・合併などによって変更される可能性があります。

半導体・電子機器・製造装置関連

  • キオクシアホールディングス
  • KOKUSAI ELECTRIC
  • ソシオネクスト
  • ルネサスエレクトロニクス
  • アルバック
  • ソニーグループ
  • アドバンテスト
  • フェローテック
  • レーザーテック
  • ローム
  • SCREENホールディングス
  • 東京エレクトロン

半導体材料・化学関連

  • 日産化学
  • トクヤマ
  • 信越化学工業
  • 東京応化工業
  • 住友ベークライト
  • 日本化薬
  • ADEKA
  • 太陽ホールディングス
  • デクセリアルズ
  • SUMCO
  • JX金属

加工・検査・商社関連

  • TOWA
  • ローツェ
  • ディスコ
  • 東京精密
  • HOYA
  • マクニカホールディングス
  • 加賀電子

設計会社だけでなく、シリコンウエハー、フォトレジスト、製造装置、検査装置などの企業も含まれるため、日本の半導体産業を広い範囲で捉える構成です。

同じ指数へ投資する商品でも、購入方法や費用は大きく異なります。eMAXISと3本のETFを比較すると、見落としやすい違いが見えてきます。