インド株の買い方|日本からは投資信託・ETF・ADRが中心

日本の個人投資家がインド株へ投資する場合、主な方法は投資信託、国内ETF・ETN、海外ETF、米国ADRです。インドの個別株を現地市場で直接売買する方法は、一般的な日本のネット証券口座だけでは対応しにくく、実務上はファンドやETFを通じた投資が中心になります。

投資信託は少額積立しやすい

インド株の投資信託は、100円や1,000円などの少額から積立できる証券会社も多く、初心者にとって使いやすい方法です。SBI証券や楽天証券などでは、インド株関連の投資信託を検索し、金額指定で購入できる商品があります。

代表例として、iFreeNEXT インド株インデックス、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド、楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド、eMAXIS インド株式インデックス、野村インド株投資などがあります。ただし、ここで挙げた商品は一例であり、特定の商品を推奨するものではありません。

商品を比較するときは、次の点を確認しましょう。

  • 対象指数がNifty50かSENSEXか、それ以外か
  • インデックス型かアクティブ型か
  • 信託報酬などの運用コスト
  • 純資産総額の大きさと資金流入の状況
  • 為替ヘッジの有無
  • NISAの成長投資枠・つみたて投資枠の対象か
  • 分配金を出す方針か、再投資重視か

「eMAXIS Slim インド株式」と間違えやすい点

インド株関連で「eMAXIS Slim」を探す方もいますが、三菱UFJアセットマネジメントの公式情報では、インド単体に投資する商品としては「eMAXIS インド株式インデックス」が確認できます。名称に「Slim」が付く商品とは別シリーズのため、購入画面では正式名称をよく確認してください。

また、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスのような新興国全体に投資するファンドには、インド株が一部含まれる場合があります。しかし、インドだけに集中投資する商品とは値動きが異なります。「インド株へ集中投資したいのか」「新興国全体に分散したいのか」を分けて考えると、商品選びで迷いにくくなります。

ETFは市場で売買できるが、価格の乖離に注意

ETFは証券取引所に上場している投資信託です。たとえば、東証には「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)」のようなインド株ETFがあります。ETFは株式のように市場価格で売買できるため、取引時間中に売買したい方には便利です。

一方で、ETFには基準価額と市場価格の乖離、売買単位、出来高、スプレッドなどの確認が必要です。投資信託のように金額指定で毎月自動積立しやすい商品もあれば、ETFのように市場価格を見て売買する商品もあります。どちらが良いかは、投資スタイルによって異なります。

米国ADRや海外ETFは為替・税金・取引コストも確認

インド企業の中には、米国市場でADRとして売買できるものもあります。ADRとは、米国以外の企業の株式を米国市場で売買できるようにした証券です。米国株取引に対応した証券会社で扱いがあれば、インド企業に個別投資できる場合があります。

ただし、ADRや海外ETFは米ドル建てで売買することが多く、為替手数料、現地税制、取引手数料、分配金への課税などを確認する必要があります。初心者の場合は、まず円建ての投資信託や国内ETFから検討する方が、仕組みを理解しやすいでしょう。

インド株のおすすめは?商品名より「目的」で選ぶ

インド株のおすすめは、投資期間、リスク許容度、投資金額、NISAの使い方によって変わります。ランキングや掲示板で人気がある商品が、自分に合うとは限りません。

低コストを重視するならインデックス型、運用会社の銘柄選択に期待するならアクティブ型、取引時間中に売買したいならETFが候補になります。長期積立を前提にするなら、信託報酬、純資産総額、対象指数、NISA対応状況を中心に比較するとよいでしょう。

インド株は成長期待だけでなく、短期的な下落も珍しくありません。次のページでは、2026年時点の見通しと、投資前に知っておきたいデメリットを整理します。