S&P500投資信託のメリット
S&P500に投資する方法として、日本ではS&P500連動型の投資信託がよく使われます。代表例として、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドなどがあります。実際に購入する際は、必ず最新の目論見書、信託報酬、純資産総額、NISA対象可否を確認してください。
メリット1:米国の有力企業にまとめて分散できる
S&P500には、米国を代表する大企業が幅広く含まれます。個別株を1社ずつ選ぶのが難しい場合でも、S&P500連動型の投資信託を使えば、米国大型株全体に近い値動きを目指す投資ができます。
個別株投資では、1社の業績悪化や不祥事が資産に大きく影響することがあります。一方、S&P500投資信託なら、多くの銘柄に分散されるため、1社だけの影響は相対的に小さくなります。
メリット2:低コストの商品が多い
S&P500連動型のインデックスファンドは、信託報酬が低めに設定されている商品が多い傾向があります。たとえば楽天証券の投資信託情報では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の管理費用は年率0.0814%、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは年率0.077%と掲載されています。コストは将来変更される可能性があるため、購入前に最新情報の確認が必要です。
長期投資では、信託報酬の差が積み重なります。短期では小さく見えても、10年、20年と保有する場合は、低コストかどうかが大切な比較ポイントになります。
メリット3:NISAとの相性を考えやすい
2024年からのNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になりました。金融庁によると、年間投資枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合計最大360万円です。また、非課税保有限度額は最大1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までとされています。
S&P500投資信託をNISAで買う場合は、「その商品がつみたて投資枠または成長投資枠の対象か」を証券会社の画面や金融庁の対象商品リストで確認しましょう。以前の「つみたてNISA」という呼び方で探している場合も、現在は「つみたて投資枠」として確認するのが基本です。
S&P500のデメリットと暴落リスク
S&P500は人気の高い指数ですが、万能ではありません。S&P500 デメリットとして特に理解しておきたいのは、米国集中、為替リスク、株価下落リスクの3つです。
デメリット1:米国株に集中する
S&P500は米国株の指数です。世界中に売上を持つグローバル企業が多いとはいえ、投資先としては米国に大きく偏ります。米国経済や米国株式市場が長期的に強いと考えるなら魅力がありますが、米国以外の成長も取り込みたい場合は、全世界株式インデックスとの比較が必要です。
デメリット2:円高になると基準価額が下がりやすい
日本円でS&P500投資信託を買う場合、為替の影響を受けます。米国株が上がっても、同時に大きく円高が進むと、円建ての基準価額の上昇が抑えられることがあります。反対に、円安が進むと、米国株の上昇以上に基準価額が上がる場合もあります。
デメリット3:暴落時には大きく下がる
S&P500 暴落という言葉が気になる方もいるでしょう。株式指数である以上、景気後退、金融不安、金利上昇、地政学リスクなどによって大きく下落する局面があります。長期投資を前提にしていても、短期間で評価額が大きく減る可能性は避けられません。
大切なのは、「下がらない商品」と誤解しないことです。生活防衛資金まで投資に回したり、短期で必要になるお金を投資したりすると、暴落時に売らざるを得なくなるおそれがあります。
S&P500を選ぶべきか、全世界株を選ぶべきかは多くの人が迷うポイントです。次のページで、後悔しにくい比較軸を整理します。
