そもそもClaudeって何ですか?

対話型生成AIでもあるClaude(クロード)について、どこが開発したAIで、どのような特徴を持つものでしょうか。さらに2025年に新たに誕生した最新バージョン「Claude 4」が実現したふたつの特徴について解説しましょう。

Claudeについて

Claudeとは対話型生成AIのことで、アメリカの人工機能のスタートアップ企業(公益法人)であるAnthropic(アンスロピック)社が開発した対話型生成AIです。2023年3月14日に初期モデルが一般に公開されました。特徴としては大規模言語モデルを用いています。特に重視している点は論理的アプローチです。

「憲法AI(Constitution AI)」と呼ばれる善悪の見極めをできるシステムで、具体的には個人の生命や自由、安全を尊重するために、無神経や嫌悪感、不適切と感じられるコンテンツを避けるように設計されているため、安心して使えます。

最新バージョンであるClaude 4の新機能とは

2023年3月に公開されたClaudeの後、同年7月11日にClaude 2、2024年3月4日にClaude 3と定期的にバージョンが上がり、3.5、3.7といった細かいバージョンアップを繰り返したのち、2025年5月22日にClaude 4が発表されました。ここではClaude 4の新機能のうち特に強調すべきふたつについて解説します。

Claude 4は、OpusとSonnet2つの人工機能モデル

Claude 4はOpusとSonnetのふたつの人工機能モデルがあります。両者を単純比較するとOpusのほうが世界最高と言われるほどの高い能力を持ちますが有料プランでしか使えません。それに対してSonnetは無料プランもあります。またOpusは高度で複雑な思考を行うモデルで応答に時間がかかります。リアルタイム性が求められる場合はSonnetのほうが適しています。

長時間のタスク処理能力

Claude 4の特徴はタスク処理能力が長時間対応できるようになったことです。これまでは長時間AIとやり取りをする際、何十往復すると話題がブレて違う方向に行くことがありました。しかし、Claude 4はその問題を解決しました。

理由として最大100ステップのツール呼び出しと志向を往復しながら必要な情報のみをメモリファイルに蓄積する機能を有したからです。これでAIと長時間のやり取りで生じることがあった「ショートカット」高度が大幅に抑制され、話題のブレがなくなりました。

コード生成の精度向上

Claude 4のもうひとつの特徴は、コード生成の精度向上です。従来はベータ版として提供されていたものが、正式リリースとなりました。IntelliJ IDEAなどのJetBrains系IDEとマイクロソフト製の人気コードエディタVS Codeが直接インストールできる拡張機能を公開したからです。

これでコードの修正は提案をエディタ内でそのまま表示できる様になったため、これまでの画面遷移やコピー&ペーストと言った煩わしい作業が不要になりました。さらにファイルをアップロードした段階でAIが内容をチェックします。そして問題がある場所を添削するようになり、開発者の負担も軽くなりました。